医療機関における再生支援の流れ
企業再生の流れとしては、大きく以下の8つのステップを踏みます。当チームの企業再生では、法務面、財務面、税務面、資産・負債状況等、あらゆる角度より法人を分析し、再生スキーム実行の障害やリスク要因となりえる点を洗い出し、対策方法を検討します。このステップは、基本的には株式会社を想定したものですが、その多くは医療機関においても応用が効きます。
実際に支援を行う場合には、具体的な分析に必要な詳細資料の提出をお願いしております。ご了承下さい。
ステップ1:ヒヤリング・簡易分析
経営分析に必要な情報の収集、現地視察による経営環境の把握を行います。

ステップ2:現状詳細・診断
簡易分析をおこなった資料に基づき、再生プロジェクトチーム(各種専門家)での詳細分析を行い、法務面、財務面、税務面、資産・負債面での各種デューデリジェンスを行います。
ステップ3:再生計画の策定
何をいつまでにどのような状態に持っていくのかを設定し、具体的な戦略の策定を行います。
ステップ4:ソフト再生(キャッシュフロー改善)
財務債権の初期段階として、資金流出(キャッシュアウト)の抑制と資金繰りの安定化に取り組みます。主に以下のものを検討し、CF改善に注力します。
ステップ5:収益体質確立対応
BS・PL改善、経営継続を可能にする企業再生計画を立案し、スキームに伴い、財務リストラチャリング、資産のオフバランス化を行い、現実性を確認します。これにより、従来の会社をそのまま生かして改善するか、新しい型の会社を設立するかの決定がなされます。

ステップ6:減算企業体質つくり
再生後も継続可能な組織運営のため、会社運営体系の整備とその維持活動を行います。つまり、意識改革・人材育成など次代に向けての活動です。
ステップ7:債務整理等
必要に応じて、債権者との抵当権抹消交渉、債務圧縮・免除交渉など法的・私的整理を行います。
ステップ8:再生後の経営支援(アフターフォロー)
再生実行後の運営管理・新体制での経営支援を行います。
上記のようなステップであなたの企業の特性や再生目的に応じた最適なアプローチをご提案いたします。ご質問・ご相談はお気軽にお問い合わせ下さい。
[文責 下川]